乃木希典大将の生誕地は現在の六本木ヒルズだったのか!
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二百三高地 [DVD]
販売元:東映ビデオ |
どうも最近、低テンション感があるので、気分転換にレンタルビデオ屋の普段まず借りない棚のやつでも借りてみよう。
と、古い邦画系コーナーから、借りてみたのがこれ。
予想以上に面白かった。
さだまさしの防人の詩ってこの映画のテーマ曲だったのか。
ロシアの南下政策に緊迫感増す日露関係。
ロシアが朝鮮まで通じる鉄道網を完成させれば、ロシアの兵站はうるおい万に一つも勝ち目は無い。
戦争で決着をつけるならば、一日でも早く開戦するしかない。
と、丹波哲郎演じる児玉源太郎が、伊藤博文に開戦の決断を迫るシーンがぐっと来る。
開戦を決断するも、ロシアと日本の国力には、恐るべき差があった!
ロシアは、経済力、常備兵力ともに日本の10倍。
明治維新から37年。
よちよち歩きの近代国家日本は、ついに恐るべき巨大帝国と一戦交える覚悟を決めたのだった!
かー!もーっぐっと来まくりの歴史ロマン。
この映画では、日露戦争で陸軍側の最激戦地、二○三高地の争奪戦をテーマとしているのだが、何故この小山がそこまでの激戦地になったのかが、よくわかる。
ロシアは世界最強といわれるバルチック艦隊を大西洋に持っていた。
そのバルチック艦隊とロシア東洋艦隊が合流してしまっては、日本海軍に勝ち目は無い。
そのため、バルチック艦隊到着前に、どうしてもロシア東洋艦隊を叩く必要があった。
そのロシア東洋艦隊の母港、旅順港を一望できる小山、二○三高地。
ここに大砲をおけば、東洋艦隊への砲撃が可能となる。
そのため、日露、双方の死力を尽くした争奪戦が展開されたのだった。
なるほど、そういう事情だったのか。
とにかくこの映画、日本兵が撃たれて撃たれて撃たれまくる映画で、壮絶な戦闘シーンが多い。
きっと日本人キャストのほうが集めやすかったという事情もあるのだろうけど、1万六千人の師団のうち、戦死1万五千人という、恐るべき激戦であったという。
二〇三高地の作戦を指揮した、乃木希典大将。
wikipediaを見て驚いたのが、なんと生誕地は現在の六本木ヒルズ!
なんというか、封建的武士道の象徴とでも言うべき、乃木大将の生誕地が、近年は新自由主義的価値観の象徴となった。
というのは、いささか因縁めいた話だな。
と思いました。
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