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2008年3月 4日 (火)

[書評] 美学vs.実利 熱い!はぐれ者たちのゲーム機戦争

美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史 (講談社BIZ) Book 美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史 (講談社BIZ)

著者:西田 宗千佳
販売元:講談社
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これ、まだ読んでる途中なんだけど、面白い。
プレイステーションの生みの親、ソニーをゲーム機産業で世界トップの座に押し上げる男、久夛良木 健氏を主人公とした物語。

はてぶのホットエントリーに載ってて買ってみたんだけど、題材もさることながら、文章が良い。
冒頭部分を抜粋。

決断は、1992年6月24日、品川・ソニー本社で開かれていた、経営会議で下された。
当時、ソニー社長であった大賀典雄は、目の前の部下を半ばにらみつけながら、机をたたいてこう叫んだ。

「実現できるかどうか、証明してみろ!Do it!」

大賀の前に立っていたのは久夛良木 健。その後、ゲームビジネスでソニーを世界のトップの座に導くことになる「プレイステーション」の生みの親である。

時、場所、情景。
そして主人公登場という黄金ドキドキ文章。

この冒頭の書き出しで一気に心つかまれる。

ソニーの孫会社として設立された、ソニー・コンピュータ・エンターテインメントに、ソニー本社をはじかれた、はぐれ者たちが集結。

プレイステーションプロジェクトが始まり、任天堂、セガとの熾烈な戦いが始まる。

どこをとっても、熱くてよいんだけど、お気に入りは、背水の陣だった「いくぜ!100万台」の項。

プレイステーションのチップを制作委託されたLSIロジック社はSCEに、チップを思い切った数購入することを要求する。その数、100万台。

SCEのメンバーはあまりの量に度肝を抜かれるが、久夛良木健氏は、さも当然。願ったりかなったりであるという反応。ゲーム機の原価を下げるには、大量生産以外の道はない。

100万台売ることができなければ、プレイステーションプロジェクトは失敗。100万台売れる以外、ビジネスとしての成功はあり得ないのだ。

当時SCEのCFO(最高財務責任者)であり、(100万台分のチップ購入の)決済を担当した徳中輝久は、あまりに巨額な取引であったために「サインする時に手が震えた」と話している。

まるで三国志の諸葛亮のようなクールさで、ただ一人その要求を当然と受け止める久夛良木氏。

この下りはカッコイイ!

この本は賛否あるみたいだけど、僕は読み物として面白いし、プレイステーションの革新性、プレイステーション2の戦略性について再認識させられて、良いと思います。

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コメント

シンさん、こんばんは。
いつも楽しく放送聞いております。
これは、おもしろそうな本ですね。
読んでみようかな。
そういえば、まともに活字を読んだのは、戦艦大和誕生が最後だったかな。
大和が進水するまでの造船記みたいな本ですが、おもしろかったですよ。
では、これからも放送を楽しみにしております。

どもども。
結構面白いですよー。

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